<始めに> ・熱中症の表の主役は暑さという熱であるが、裏の主役は脱水症であり、この裏の主役に気を配ることが熱中症予防には大切である。 ・水分補給の目的は、発汗に必要な水分量と、血液が有効に流れるための水分量の確保にある。
<本論> ・一般には水分補給は体型や体質によって必要量が人によってかなり差があるため、500ccにかかわらず水分補給量を固定的に決めない方が脱水症予防には安全である。 ・まず、以前に500ccと決められた状況を尋ねる。 ・運動中に一気に水分を飲み、横隔膜を圧迫して呼吸をしにくくしたのか、 運動後に一気に水分を飲み、胃酸を薄めてしまい夕食の食欲を低下させたのか、 運動中や運動後にかかわらず水分のみを大量に飲み、低Na血症になって倒れかけたことなどがあるのかを尋ねてみる。 ・以上のことは、汗の出るペースに合わせてこまめに水分補給をして、塩分も少し補給すれば防げます。 ・平成15年度 文部科学省が各学校に配布した「熱中症を予防しよう」のパンフレットを見せてもらいましょう。 ・その後に、500ccの水分補給が夏の体育館やグランドでのクラブ活動にとって、熱中症の危険を伴うかどうかを考える。 ・そのためには客観的なものが必要となる。 それは、運動前後の体重測定をすることである。 その差が、水分欠乏量と考えられるからです。 ・データーはなるべく多くの人に参加してもらい、少なくとも10回以上集める。 ・多かれ少なかれ水分欠乏は普通にあるはずです。 日本体育協会の「熱中症予防ガイドブック」には、水分欠乏は体重の3%で体温調節機能が低下するため、運動による体重減少は2%を超えないように水分補給をしましょうと記載されています。 ・集めたデーターをみて、体重減少が2%を超える人がいたならば、まず その人だけでも水分補給の量を増加してもらうようにお願いする。 ・精神的に不安がっている生徒がいたら、その人も水分補給の量の増加をお願いする。 ・人間の水分欠乏を許す範囲には、個人差があるからです。
<終わりに> ・熱中症は環境変化の範囲が広く、個人の調整能力も異なっているため、熱中症事故対策には予測不可能なところがある。 ・だから、水分補給や休憩時間などを環境の変化に対応して変更するという弾力性を持つことと、先生と生徒の両者に常に客観的な検討と謙虚な反省を忘れないことが大切です。 |