掲示板 熱中症は学問としてはまだまだ若いです。むしろこういう病気があると知らないままに、多くの人が先に熱中症を経験してしまっているかも知れませんね。
だから、一人ひとりの意見がとても大切です。
あなたが実際に体験された熱中症のこと、熱中症を減らす為にはどうすれば良いのか、熱中症の問題は何なのか。とにかく、熱中症について考えたことをなんでも書いて下さい。
拙著「熱中症 息子の死を糧にして」悠飛社についての御意見もお聞かせください。
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□ スポーツドリンクの濃度についての返事
□投稿者:熱中症の会 代表 中村 純友
□投稿日:2003/06/24(Tue) 09:18:42

 飲料水の飲み方で完全な解答はありません。
運動強度や運動時間、そして年齢、性別、体重、身長、生活環境などによって、汗の量と汗の中の塩分濃度が変化するからである。
体から失われた水分や電解質やエネルギーを飲料水で補うとき、上記の理由で飲料水の量や組成の許される範囲が動くからである。
体にはホメオスターシスという調節機構があります。
体のためには汗によって失われた塩分と水分を飲料水で補うのが理想的だが、汗の成分とかけ離れた濃度の塩分と水で汗の損失を補ってもオメオスターシスによって体は回復する。

大量の汗をかいてフラフラとなるようなケースであるならば、ポカリスエットと同様の考えです。
つまり、エネルゲンの塩分濃度は0.1%〜0.2%で、汗の塩分濃度の最小必要量で薄めるのは反対です。
糖分濃度は5%〜6%であり、糖分に関しては薄めてもよい。
ただし、実際には糖分だけ薄められないので 大量の汗をかく時はエネルゲンを薄めて飲むのは反対です。

ホメオスターシスは強力で複雑です。
これまでと同じような強度のサッカーの試合なら従来通りのエネルゲンの飲み方でよいと思われます。
ただし、温度や湿度の高い時、ゲームや練習内容が激しい時、そして不眠や風邪の後など体調不良の時は、汗の組成と量になるべく近づけた塩分入りの水を飲む方が体にはよいという基礎的知識だけは持ってください。

ホメオスターシスというのは、体の細胞の内外の体液バランスを保つという機構なのですが、それも限界を超えると危険状態が発生しないとも限らないからです。

□ スポーツドリンクの濃度について
□投稿者:塩田祐哉
□投稿日:2003/06/21(Sat) 10:50:50

突然メールを差し上げまして申し訳ありません。
6月8日分の投稿につきまして、質問させてください。
私は、小さいころからサッカーをしてきましたが、試合のハーフタイム等でポカリスエットを飲むときは必ず2〜3倍に薄めて飲んでおりました。試合中にあの甘さは絶対に耐えられないからです。そこで、6月8日の投稿では、そのときはステビアをということでした。ポカリスエットの代わりはステビアだとして、エネルゲンの場合はどうでしょうか?エネルゲンの場合も必ず薄めて飲んでおります。高校のときはほとんどエネルゲンを試合中の水分補給、エネルギー補給として使用していました。

□ 「熱中症」講演会での質問など
□投稿者:熱中症の会 代表 中村 純友
□投稿日:2003/06/08(Sun) 10:27:18

 6月5日気象業務支援センター主催 大塚製薬協賛の熱中症講演会がありました。
そこで、私の受けた質問とその答えです。
(質問1)
 山登りの仲間がポカリスエットは半分に薄めて飲むべきだと言っています。これについての考えは?
(答え)
 ポカリスエットについて考えるべき要素は2点あります。
1つ目は塩分濃度で これは0.1%〜0.2%で、これは汗の塩分濃度の最小必要量で薄めることは反対です。
2つ目は糖分濃度で これは6〜7%あり、糖分に関しては薄めてもよい。ただし、実際には糖分だけ薄められないので、大量の汗をかく時はポカリスエットを薄めて飲むのは反対です。
 大塚製薬の方の追加発言がありました。
運動中は甘みの感覚が普段とは異なります。ポカリスエットの甘さが辛いときは、ポカリスエットステビアを勧めます。これは、塩分濃度0.1%〜0.2% 糖分濃度2〜3%です。
(質問2)
 スポーツドリンクとスポーツドリンクと同じような塩分と糖分のおにぎりがあるとき、熱中症予防にはどちらがよいか?
(答え)
 固形食より流動食である液体の方が体に速く入る。そして含まれる水分量はスポーツドリンクの方が多い。
状況が急ぐ時は、スポーツドリンクの方が良い。
(質問3)
 ポカリスエットを飲んだとき 体内に入るのはどのくらいかかるのか?
(答え)
 会場では10分から30分位と答えました。
家で調べました。ポカリスエット直接の資料はなかったのですが、DAUIS.JMさんの実験では、0.62%の食塩水を275cc飲んだとき
 10分で約50%   20分で約80%   30分で約100%吸収されていました。
ただし、空腹時とか安静時などで少し異なりますが、10分から15分でポカリスエットは体内に入ると私は考えています。
(質問4)
 小学校、中学校、高校の指導者の中には発汗量に対しての飲水量の大切さを知らない人がいます。
どう知らせたら 効果的か?
(答え)
 指導者は過去に自分が教えられた通りに指導をしがちである。 
 {効果的対策その1 問題点の整理}
 教育関係者が、熱中症の起こった例を報告する。そして医療関係者も参加して再発防止のための問題点を整理して公表する。
知識不足の指導者にとって、公表された事例が刺激となった時、対応が起こるはずである。
 {効果的対策その2 マスコミに協力してもらう}
 人間はエネルギー消耗を嫌う。そして忘却という不思議な作用があり反省機能をにぶらせる。
熱中症のニュースはそのまま熱中症予防に役立つ。
ニュース価値が低くなっても、熱中症ニュースの掲載を毎年お願する。

梶原洋子文教大学教授の話を聞いて
梶原洋子先生は元800メートルの日本記録保持者で、マラソン解説者としてもよくテレビなどに登場されています。
美人先生であるが、なんと言っても声が素晴らしい。透明感があって、悲しみを喜びに変える力を持っていらっしゃる。
梶原先生の話の一部です。
・脱水は心拍数や体温が大きな判断材料
  心拍数上昇や体がほてっていると、水分補給が必要
・運動強度が強くて、外的環境の厳しい時は 慣れの期間が必要
  例えば運動初日は、内容・時間を減らす。また休憩時間を多くするなど工夫すべきである。
・また、熱中症のデーターをとるため、若い人に走ってもらっていたら、実験の途中45分でその人が熱中症になった。「びっくりしました。」と言っておられました。

□ 汗で失われた水分と塩分の補給の考え方
□投稿者:熱中症の会 代表 中村 純友
□投稿日:2003/06/02(Mon) 10:43:53

広島のNさんからの汗で失われた水分と塩分の補給の考え方についてのメールでの質問です。

 Nさんはたぶん医療関係者ではないと思われます。保育サポーターとしてお母さん方に熱中症予防の話をされた時に、お母さん方から水分と塩分補給の質問をいくつかされたそうです。

 汗をかいたときの水分と塩分の補給についての考え方の基準の主役は 人体の細胞内外の生理学的事実です。
ただ、現在の医学は細胞内のことがあまりわかっていない。また、細胞膜の研究も発展途上にある。しかし、一般の人には具体的に何をしたら良いのかが大切で、そのための使える考え方を知りたがっておられます。

 <考え方>
 汗の元は血液である。
血液は細胞内の機能が働くために 栄養や酸素など必要な物を細胞内に運び 不必要な酸化物などを細胞内からもらってくる。
血液がその働きをするには、一定の水分を確保して流れなければならない。
電解質とは、水の中でイオンに分かれるもので、量は血液中の1%以内であるが 血流には大切である。
つまり、水を外へ逃がさない働きがあるため、電解質があれば血液は適当な量の水を保てて血流が本来の姿となる。
血液の水分を保持する力のほとんどは、ナトリウムイオンとクロールイオン つまり食塩の構成成分が占めている。
汗から食塩が出て行き、水分だけを飲み続けると、血液の中でナトリウムとクロールの両イオンが薄められるという現象がおこる。
汗が出たとき、水を飲む価値を知っている人は多いが、血液の中のナトリウムイオンとクロールイオンが薄められたらどうなるかを知らない人が意外に多い。
薄められる程度が軽いと、体は生物能力を発揮して調整するが、限度を超えると適当な血流が保てなくなり意識を失う。
ナトリウムイオンとクロールイオンの薄められすぎた危険性があるなら、濃くしすぎた危険性もある。
食塩を補うとしても、その量が次の問題となる。

血液の中の食塩の量は0.9%とまず考える。
 汗の中の食塩の量は、汗が皮膚表面に出てくるまでに、食塩が吸収されるので血液より少ない。
いろんな人の書物を見ても様様で、補う食塩濃度は0.1%〜0.5%のばらつきがある。
砂糖を少し加えるのは、疲労回復のエネルギー源の他に 食塩の腸での吸収を早める作用が砂糖にはあるからです。
ただし、大塚製薬によると糖濃度が6%〜8%で胃から腸を通っての水分の吸収速度が最大で、糖濃度が多すぎると吸収速度も低下するそうです。

□ ありがとうございます<(_ _)><(_ _)>
□投稿者:たいくんママ
□投稿日:2003/05/31(Sat) 19:16:04

ありがとうございます。
小さい頃より、自家中毒症にかかりやすく電解質の調整が難しい
体質のようです。
サッカーに夢中になればなるほど心配です。
日本体育協会(熱中症)ガイドブック(下記アドレス)も読ませていただきました。担当のコーチにもお願いして、予防に努めます。
http://www.japan-sports.or.jp/medicine/pdf/guide1.pdf
ありがとうございました。

□ ありがとうございます
□投稿者:matsuka
□投稿日:2003/05/31(Sat) 18:10:08

早速のアドバイスありがとうございました。お礼の返事が遅れてしまいまして、大変申し訳ありませんでした。
エアコンで部屋を涼しくしておくなどはしていましたが、アドバイスにあったような徹底した対策は出来ていなかったようです。今年の夏から、早速実践していきたいと思います。
本当にありがとうございました。

□ たいくんママへの返事
□投稿者:熱中症の会 代表 中村 純友
□投稿日:2003/05/31(Sat) 09:10:11

A 熱中症の救急処置とは臓器障害をできる限り少なくすることです。
始めに一般処置です

<体外的には冷やすこと>
@涼しい所に移し、衣服をゆるめる。
A体表面をできる方法で冷やし、また深部血管も冷やす。

<体内的には脱水の危険を減らすこと>
 運動後には、ほとんど脱水と考えてよい。
 軽い運動後の脱水補給は 水でよい。
 熱中症の心配がある時の脱水補給は、臓器障害を防ぐために スポーツドリンクや薄い塩水がよい。

B 質問の頭から水をジャージャーかけて急激に冷やしていいのでしょうかについて
 私の個人的な考えです。
 救急のとき、普通の人はあわてます。
 何をしていいのかわからない時、まず 脳を守ることを中心に考える。
 頭部を水道の水で冷やして、脳の体温上昇を防ぐというプラス面は、本人の状況を見てするならば、頭部表面血管の収縮というマイナス面があっても、救急処置行為としては優先すると考えます。
 海岸で体がほてってきて、海水に体をつけていて、体が冷えて楽になったという人を、私は知っています。
 体が楽になると感じるなら、水道の水かけは 私は賛成です。

C 今後について
 社会的や心理的なことはわかりませんが、生物学的に考えるならば、 
 脱水(汗)について配慮すれば、熱中症の危険は減る。
 ゲームの前から、少しスポーツドリンクや薄い塩水を飲ます。 
 熱が逃げ易いように、ユニフォーム(衣類)を少しゆったりしたものにすると汗が減る。
 また、普段から皮下脂肪を減らしておくと汗が減る。

□ 教えてください。
□投稿者:たいくんママ
□投稿日:2003/05/29(Thu) 22:42:37

小学校3年生でサッカーをしています。先日サッカーの試合中に多量の発汗・発熱(顔面紅潮)があり慌てて休ませました。
足元も少しふらついていました。水分を与え、頚部の冷却をしましたが治まらず、主人が水道の水を頭からかけていました。
そういう時、頭からジャージャー水をかけて急激に冷やしてもいいのでしょうか?ちなみに、2〜3日体調が戻らず、しんどそうにしていました。これから、又暑くなります。自己コントロールが出来ないので心配しています。

□ 熱中症の会員の皆様へ
□投稿者:熱中症の会 代表 中村 純友
□投稿日:2003/05/26(Mon) 06:39:50

<はじめに>
 平成15年5月13日 国会議員中川とも子先生から「文部科学省が熱中症を調査し、6月中に報告書(対策マニュアル)を作り、大学を含めた各教育委員会に送付する。」という連絡を頂きました。
 これは中川先生の奮闘努力の賜物と私は考えています。

<本題>
 平成14年6月 本会は全国の教育委員会に「夏休み前の注意事項に熱中症を加えてほしい」という要望書を送りました。
 平成15年度は 次の要望項目を全国の教育委員会に6月の第2週に送る予定です。
「夏休み前の注意に、次の内容の指導をしてください。
@大量の 汗をかいたら 水と塩
A暑い時 休むことは 弱さじゃない  」
  話の内容は自由です。

 熱中症の会員の皆様は、賛同人として名前を載せさせて頂きます。
ただし、これまでに熱中症の会には入会するが、賛同人として名前を載せないで下さいという方が数名おられます。その方はもちろん載せません。
また、本年度の要望項目を見て名前を載せないことを希望される方はご連絡ください。

<終わりに>
 文部科学省が教育委員会に働きかけをしてくれるので、本年は熱中症の会から要望はいらないのではという意見がありました。しかし それは少数で、熱中症の会の要望は、熱中症による死を減らすためにどの程度役に立つかわかりませんが、教育者に何かの視点を与えるために必要という意見の方が多数でした。

要望項目は、言葉の響きを意識しました。
指導内容としての値打ち以外に、暑くて考える気力がないとき、ふと頭に浮かんでくれればという願いをこめたからです。

□ matsukaさんへの返事
□投稿者:熱中症の会 代表 中村 純友
□投稿日:2003/05/14(Wed) 09:05:57

(始めに)
・内容に関連したことが、2002.9.2(消防士の娘さんの返事)・2002.8.15(miyazakiさんの返事)・2002.7.29(加治川健治さんの返事)・2002.7.25(綾香さの返事)に載っています。
・「暑い 暑い」と言われても、複雑な反応の総和が症状であり、個人的な情報が欠如していますので、一般的なことを言わせてください。
@食事
 ・まず 栄養的に偏ってはいけない。
  その上で次のことを考慮する。
 ・摂取する量が多いほど 熱が発生し易い。
 ・蛋白質は約4kcal/g
脂肪は約9kcal/g
糖質は約4kcal/g
  の保有エネルギーがあるが、熱に変わるのは
  蛋白30% 脂肪4% 糖質6%
 ・冷たい物を食べたり飲むと体温は下がり易い。
以上より熱を減らすには、糖質主体で量を減らす、そして料理は冷たくして 冷たい物を飲む。

A汗
 ・流れ落ちる汗は気化熱を利用した解熱効果は無い。
  体温を下げるには、汗を頻繁に拭くこと。
 ・汗を拭くことは、汗孔が開き易くなって、汗が出易くなり 体温が下がり易くなる。
以上により体温を下げるには、家の中でも外でも 汗を頻繁に拭く。

B入浴
 ・私は、副交感神経が亢進して気分を安定させる ぬるいお湯の入浴を勧めます。
 ・入浴時間は、短いほど体に熱が残らない。

C熱放散の物理的仕組みの考察
a輻射の利用
 ・本人よりも冷たい物が周りにあると 皮膚温は下がる。
 ・よって、本人の部屋を帰宅前から冷やしておく。
 ・本人の寝間着も、肌が多く出て(輻射面積を確保)薄くて通気性が良いと、体熱は周囲に放射していく。
b伝導の利用
 ・冷たい物体と接すると、体の熱は失われる。
 ・つまり、寝具も下着もすべて冷やしておく。
 ・座布団もよく使用されるなら、それも冷やしておく。
 ・直接冷たい濡れタオルを首などにまいてもよい。
 ・空気への伝導もあるので エアコンで部屋を冷やしておく。
c対流の利用
 ・皮膚面は空気の入れ換えがあると 体温は下がり易い。
 ・うちわ 扇風機などで風を送る。
 ・家の中でも外でも、衣服を着替えることが 衣服と皮膚面との間の空気層を変えることになるので 冷やすのに有効。

(終わりに)
 ・さて、人間とはその人の習慣を基盤として生きています。
 ・物理的に熱を下げることに対しての プラス面とマイナス面は必ずあります。

奥さんは、妻として ご主人の健康全体を考えて、良い影響を与えることを少しずつなさるほうが、ご主人の心身は融合し易いと私は考えています。

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