(はじめに) 熱中症とは病気のなかで、普通ではないと思われている。 平成14年の冬の事例から、熱中症をどうとらえたらいいのかという、一般の視点から整理します。
<事例> 事例A 54歳男性 眼科医 170p 76s(推定) 平成14年12月 家族旅行でニューカレドニア島に行く。 カメラのフィルムがなくなったため、隣の店へ買いに行く。数十分という気持ちで行ったのに、隣の店までは海岸を歩いて数時間かかった。 歩いている時から熱中症を意識した。 売店に着くとクーラーの前で体を冷やし、イオン飲料水を飲んだ。 帰りは休憩をとりながら イオン飲料水を飲みながら歩いた。 もちろん、ホテルに帰ってからも十分に休憩をとり、大事には至らなかった。
事例B 30歳 男性 175p 80s(推定) 平成14年12月26日 中国の大学を卒業して、日本への帰国途中にタイに寄る。 しばらくして、現金やパスポートを盗まれる。 12月31日 バンコクの川の船着場から、川に飛び込みそうになるのを市民に止められる。 その時、全身がフラフラで眼に輝きなし、そして 市民が水を飲ませて少し元気になる。 しかし、自殺の恐れ、又は酔っ払いとして警察に連れて行かれる。 12月31日のせいか 酔っ払いとして警察に保護される。 保護されてから、数時間後 様子がおかしくなり、救急車で病院に搬送途中 死亡されました。 尿検査では、薬物やアルコールの反応は無く、解剖では脳出血、心筋梗塞、肝臓病、腎臓病の所見は無かった。 警察署の中では、暑さのためかズボンを脱ごうとしていたらしい。 たぶん、生水も飲まず、言葉も通じず、お金もなく、長距離歩くという不幸が重なって熱中症(?)で死亡されたと思われます。
<考察> ・熱中症の説明を 学問的雰囲気をなくして説明をしたい。 つまり、あなたが暑い所に行くとする。 すると、手足の血管が広がり 脳の血流(血圧)は下がる。フラーとしたり、やる気がなくなる。 あるいは、そこで運動をすると大量の汗が出るはずです。 汗が大量の時 水を飲まないと体温が上昇し、運動能力が落ちる。 水ばかり飲むと、体温が上昇しなくても、疲労感は残る。 汗の成分に近いものを補っていると、疲労感はかなり減る。 さらに汗が大量の時 水ばかり飲み続けていると、筋肉が痙攣したり、血圧が下がってしまって動けなくなる。 水も飲まないと 体温上昇のため、内臓がいたんでくる。
・熱中症は普段の世界とかけはなれた世界で起きる。 その世界とは 暑い部屋に閉じ込められる。又は普段より暑い所で歩行(運動)させられた場合である。 ほとんどの人は現実の世界の想像力に埋没している。 日常生活から はみ出した想像をすることは、かなり困難なことです。
熱中症は 途中まで それほどしんどくない。 限度を超えると、急にしんどくなる。
いつもとは違うかけ離れた世界だなと思った時、しんどくならない段階で「熱中症になったら。」と考えることが、熱中症対策の積極的行為の一歩目なのだ。 |